2021年4月4日 小平市長選挙と公開アンケート結果の分析

小平市の市長選挙は、フォーラム小平(民主系会派)の小林洋子氏31,180票(52%)、政和会(自民系会派)の磯山りょう氏28,615票を破り、小平市初の女性市長誕生となりました。

「わたしたちのまちのつくり方」の公開アンケートの小林新市長回答や、小林洋子新市長の87の政策は、素晴らしい内容が含まれております。財源の問題や市の職員との考え方の違いから達成困難のものも多いです。有権者が選択した候補者なので、どう実現するのか見守りつつ、実現出来ない場合も批判ばかりではなく前にすすめるよう後押しできればと考えています。

選挙結果を読む

表1 2021年市長選と市議補選、2019年市議選、会派別集計

今回の選挙で、小林氏には、フォーラム小平(民主系)、生活者ネット、共産党が選挙協力して、磯山氏には政和会(自民系)、公明党が選挙協力しました。

2019年市議選の政和会+公明党の得票数は47%、2021年市長選の磯山りょう氏の46%と近いです。2019年市議選のフォーラム小平+その他は51%、2021年市長選の小林洋子氏の52%に近いです。この2年間で有権者の見る目は大きくは変わっていないと言える結果でした。一人会派の会は磯山氏を明確に推している市議もおり、一人会派の支持者で磯山氏に投票し、逆に公明党支持者で小林氏に投票した有権者もいたと言えます。

投票率は、2017年4月の市長選の34.6%からは、5%近く伸ばして39.2%となりましたが、16年ぶりに市長が変わることや、比較的若い40代の二人の選挙にしては、投票率は伸びませんでした。同じく現職市長が引退したお隣の西東京市では2月の市長選で投票率は、前回の32.9%から42.23%に上昇しています。

公開アンケートの結果を見る限り、小林氏と磯山氏の重点施策は似ており、個々の質問の回答も近いものが多かったです。まじめにアンケート回答を読んで下さり考えて頂いた有権者の選択は難しかったと思います。

二人の重点施策は近かった

2019年度の市議選と会派別に見た得票率という見方では投票結果は似ており、特にこの1年、新型コロナウイルスの補正予算をめぐり市議会では組み替え動議が何度も出されるなどの動きがありましたが、選挙結果を見ると大きな変化はありませんでした。

市議選補選との比較します。自民党の市議候補、外山まなみ氏の票は磯山氏へ、立憲民主党の市議候補の岡田しんぺい氏の票は小林氏へ、共産党の佐藤みつる氏の票は選挙協力していた小林氏へその多くが投票されていると言えます。新人で無所属で当選した石津はるか氏は、12,204票で当選しました。彼女の票の約1/3が磯山氏、約2/3が小林氏に流れたと考えられます。結果として約3千5百の票の差がつきました。

市議補選では、共産党は10,513票とり善戦しました。2019年市議選挙より投票率が少ないですが、約2,700増やしました。候補者のなかった生活者ネットなどの票を、多くを取り込んだとみられます。しかし2019年落選した佐藤みつる候補は、市議復活を狙い再度の挑戦になりましたが無所属で新人の石津はるか氏への期待を上回ることは出来ませんでした。石津はるか新市議は政和会に入ったそうです。

市議補選、7月予定の都議選後の市議会の構成は、政和会7、公明党6,フォーラム小平4→3(都議選の立候補予定者あり)、共産党3、生活者ネット3、一人会派の会4、まちづくり市民小平1になります。

選挙協力したフォーラム、共産党、生活者ネットで9が与党、これまで同様に与党に協力すると思われる公明党6が加わると15、野党は、政和会、一人会派の会、無所属で12となるため、小林新市長体制は当面安定運営となります。87の政策実現に向けて新しい市政を始めて頂きたいと思います。

2021年市長選公開アンケートの日別アクセス数

図1、日別PV数とユニークユーザ数

図1.日別アクセス数
※棒グラフは外側の薄いバーがPageView(PV:Page総表示数)、中の濃い色がユニークユーザ数

今回の公開アンケートは、新型コロナウイルスの影響もあり、外出は減っており、紙媒体の効果は小さいものと考えました。紙媒体を印刷して配布するというよりは、文章量の制限がないWEB版での拡散を目指しました。今回は、その1だけ印刷物として500部のみカラー印刷、公民館11館においてもらうほかは、市民活動団体など熱心な市民に配布をお願いしました。ポスティングなどは実施しませんでした。

今回意識したことは、1)デザイン、2)WEB版重視でページ数に制限がないため小平市政の問題をしっかり質問文には入れたこと、3)公開アンケート結果を随時分けて公開することなどでした。

デザインについては、立候補予定者の許可を頂き顔写真としたこと、親近感がもてる似顔絵、バナー、イラスト、重点政策レーダーチャートなど、わかりやすく情報提供しましたがいかがでしたでしょうか?バナーは米国大統領選挙を意識してデザインしています。

質問には、しっかり現状の小平市政の問題点を書くことで、読者に課題を認識してもらうことを意識しました。立候補者もそれに対して、自分ならどうするという意識で回答いただいています。市報や市議会だよりなどからは伝わらない濃い情報をなるべく出展を明記して書きました。長すぎたかもしれませんが、読みごたえは感じていただけましたでしょうか?

結果は、小平市長選の投票日の4月4日がアクセス数のピークで、836PV、268ユーザと最大になり過去の「わたしたちのまちのつくり方」実施の公開アンケートでも最大のユーザ数となりました。

段階的な露出で、ほぼ1か月前に、その1プロフィール、10年後のビジョン、重点施策を公開して、段階的に、3/19の小平駅北口再開発と都市計画道路まで公開していきましたが、一度見て頂いたユーザがまた見に来ていただくという効果があったかと思います。

  • プロフィール、市長として注力すべき政策について (その1 2021/3/5)
  • 10年後のまちづくりのビジョン (その1 2021/3/5)
  • 新型コロナウイルス対策のついて (3-1基本方針、3-2事業者支援、3-3民間医療機関) (その2 2021/3/8)
  • 公民館の利用料の見直しについて (その3 2021/3/11)
  • 公共施設マネージメント(公共施設の再編)について (その3  2021/3/11)
  • 女性の活躍、男女共同参画センター”ひらく”について (その4  2021/3/13)
  • 小平市の都市農地の保全について (7-1生産緑地買取、7-2相続税問題) (その5  2021/3/14)
  • 小平駅北口再開発について (その6  2021/3/19)
  • 都市計画道路の整備について (その6  2021/3/19)

2021年市長選公開アンケートの参照元

参照元を見ます。

3月4日~4月4日 Google Anlyticsの参照元

表1 公開アンケート結果の参照元

ユーザ数セッション(PV数)
合計1,8592,269
Direct646805
Google検索573650
facebook305372
yahoo検索183193
Twitter133199

1859名のユーザーのアクセスがありましたが、もっとも多かったのは、Direct(URLへの直接アクセス)です。リンク先を公開してくれた両候補のホームページ、政治・知りたい、確かめ隊からのリンク、メールなどで送られてきたURLを直接ブラウザで開いたケースや、その1の印刷物500部からのQRコードなどからのアクセスも含まれます。そして一番右の平均セッション時間にある通り、3分56秒ともっとも長く滞在しています。

Directは口コミに相当しますが、最もアクセスが多く、関心のある人が関心のある人に伝える効果が大きいことを裏付けています。続いてGoogle検索、facebook、Yahoo検索、Twitterと続きます。検索エンジンの約7割のGoogleの力はそのまま3割弱Yahooとの差になっています。公開アンケートでは、facebookとTwitterでのみ私のアカウントでSNS公開しましたが、Twitterよりローカル性の高いfacebookの方が拡散する効果が大きかったようです。

とくに3/18、3/19のfacebookシェアが4名の方が、相次ぎ拡散された効果は大きかったです。全部でfacebookシェアは自分を除いて6件ありましたが、最後まで公開が終わったのを見届けてShareしてくれた方から連鎖して、私のfacebook友達でもない方からのシェアが3件ありました。傾向としては保守系の方のシェアが多かったということです。

かつては保守系は市民団体の立候補予定者への公開アンケートには冷たく、回答してくれてもあっさりしていたのでしたが、保守系の回答も、応援する保守系の目も、公開アンケートを無視できないもの積極的にとらえたほうが良いと考えているように思います。

なお、Google検索で上位に表示されるかというと、「小平市市長選挙 公開アンケート」で検索すると1番、「小平市市長選挙 アンケート」とで検索すると3番に表示されていました。しかし「小平市市長選挙」ですと上位には表示されません。同じく公開演説会を主催して告知していた「政治・知りたい、確かめ隊」が「小平市市長選挙」でブラウザの2ページ目に表示されることと比較して、まだまだ「わたしたちのまちのつくり方」の選挙公開アンケートについての検索エンジンの評価は上がっていません。こだいらネットのドメイン下にある団体で定期的に情報発信をしている市民活動団体との差です。まだまだ知名度にも差があります。

2019年4月市議選と2021年市長選公開アンケートのPV、ユニークユーザ数の比較

表2 2019年市議選と2021年市長選のPVとユニークユーザ数 

PV
期間ユニークユーザ数
2019年市議選 
総投票数68,547、投票率44.2%
3月1,200PV482人
4月1,320PV537人
2021年市長選
総投票数61,614、投票率39.2%
3月(※)3,186PV1,118人
4月(※)2,315PV797人
※)3/4から4/4のユニークユーザ数は1,859人。投票者の2.6%が公開アンケートを参照

2019年市議選より投票率が5%下がったことを考えると、ユニークユーザ数は倍増しました。紙媒体の配布数は、2019年度が3,000、2021年度今回が500でした。発行部数は減少していますが、継続して公開アンケートを実施していることもあり少しずつ認知が上がってきたのかもしれません。

それ以上に、新型コロナウイルスで外出機会が減り、ますます情報はネット検索ということ流れがこの2年でも加速した結果かもしれません。

公開アンケート結果を見たユニークユーザ数は、1か月で約1,859ほどであり、全投票者数61,614の3%ほどに相当します。

2019年市議選と2021年市長選公開アンケートのアクセスの多かった話題

次にどの質問に興味をもっていたかをまとめます。2019年市議選については以下の通りでした。

2019年市議選、話題別アクセス数

表3 関心が高かった話題、2019年市議選 (3/28 ~ 4/27のアクセス内訳)

2019/4/21市議選PV数比率テーマ別
公開アンケート回答本編(印刷物の電子版)85266%
自由記述 小川西口に集約される公益施設15012%34%
自由記述 指定管理者制度13310%30%
自由記述 人口減少時代の公民館の役割について736%16%
自由記述 小平駅北口再開発における
小平市の役割について
574%13%
自由記述 事業化されていない
未整備の都市計画道路について
333%7%
合計1,298
※)印刷物は、番号選択回答のみ印刷物とWEB版として、自由記述はWEB版のみ

2021年市長選については以下の通りでした。

2021年市長選、話題別アクセス数

表4 関心が高かった話題、2021年市長選 (3/11 ~ 4/10のアクセス内訳)

2021/4/4市長選PV数比率公開日
ホームページアーカイブ
(トップページ+その6
(小平駅北口+都市計画道路)※
1,03150%2021/3/18
その1(プロフ+Vision+重点施策)41020%2021/3/5
その3(公民館+公マネ)24912%2021/3/11
その5(都市農業)1266%2021/3/14
その4(男女共同参画)1246%2021/3/13
その2(新型コロナウイルス)1075%2021/3/8
合計2,047
※)3月19日以降は、トップページが小平駅北口と都市計画道路にしていたため、TopPageとしては、583PV、その6としては、448PV

2019年の市議選立候補予定者公開アンケートは、選択式の回答(紙媒体とWEB版)から、自由記述(WEB版のみ)のリンクでつなぎましたが、小川西口再開発で集約される公共施設についてが34%のアクセスを集めました。小川西口再開発の事業認可の直前で注目が集まったものとみられます。小平北口再開発や未整備の都市計画道路については、2019年はアクセス比率は低かったです。

2021年の市長選では、随時公開し、最新の公開アンケートがトップページになるという設定にしました。その結果、3/19に公開したその6(小平駅北口再開発と都市計画道路)が最もトップページの時間が長かったためアクセスが多かったのですが、50%のアクセスを集めました。明示的にその6を選択された回数も448とその1からその6の中で最大でした。市議会で、小平駅北口再開発と都市計画道路が取り上げられたことが多かったはわけではありませんが、この2年間で開発に対しての見方もシビアになっているのかもしれません。

なお、「新型コロナウイル感染症対策、もしあなたが市長だったら」としたその2は関心が低く、全体の5%にとどまりました。これは意外な結果ですが、感染症対策について市には期待していないのでしょうか?気にしている事業者さんは多いと思いますが、感染者数は小平市では低く抑えられており、有権者全体としては関心が低かったのかもしれません。

まとめ

  • 小平市の市長選挙は、フォーラム小平(民主系会派)の小林洋子氏31,180票(52%)、政和会(自民系会派)の磯山りょう氏28,615票を破り、初の女性市長誕生となりました。実質与党になると思われる公明党を考慮すると16:11となり引き続き安定与党となります。小林新市長の87の政策実現に期待が集まります。
  • 今回の公開アンケートで意識したことは、1)デザイン、2)WEB版重視でページ数に制限がないため小平市政の問題をしっかり質問文には入れたこと、3)公開アンケート結果を随時分けて公開することでしたが、過去最高のPV数、ユニークユーザ―数となりました。投票日が最大で、836PV、268人のアクセスでした。
  • アクセスは、ダイレクトアクセスが最大で、Google検索や、Facebook、Twitterなどのリンクより多かった。
  • 公開アンケート結果を見たユニークユーザ数は、1か月で約1,859ほどであり、全投票者数61,614の3%ほどに相当します。
  • 公開アンケート結果でもっとも注目を集めた話題は、小平駅北口再開発と都市計画道路についてでした。

以上(文責 神尾直志)

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